三方よし通信
およそ1年半前に経済産業省の方から「国はこれから中堅企業育成に力を入れます」とのお話しを伺ってましたが、それが現実化し、打ち出された新政策がこの「100億宣言」。
それに伴って実施される稀にみる大型補助金「中小企業成長加速化補助金」のようです。
国は統計から100億を超える企業の雇用や納税、賃上げに対する貢献度が高いことを分かっているようで、だからこその政策だと言えます。
もうご存じの方も多いと思いますが、改めて簡単にご説明しますと、売上10億以上、100億未満の企業が100億を目指すと宣言し、中小企業庁に登録します。そこには100億実現に向けた戦略ストーリーを時間軸と共に明確に示さねばなりません。その上で登録が認められた企業は「中小企業成長加速化補助金」の申請が可能になるようです。なんと!その補助金の上限額は「5億円」(補助率1/2)です。
これまで聞いたことの無いような巨額の補助金への申請切符が100億目指すよと宣言するだけで手に入るのです。この政策が7、8年前に発表されていたら、今頃弊社はこの補助金の獲得に全力で取り組んでいたことでしょう。弊社ならどんなに競争が激しくても採択されただろうとの自負はあります。今回の一次情報発表の時点で弊社は対象外だと明確になりましたので、ならば全力でこの補助金の獲得を目指すお客様をご支援したい気持ちが沸き上がっています。
この記事の執筆時点(2025年3月5日現在)では詳細が発表になっていませんが、採択されるポイントは、「実現の可能性」と「地域経済への波及効果」だと思います。国の立場から俯瞰すれば当然です。税収の使い道に苦慮する中でこのような高額な補助金を投入するわけですから、経済産業省(中小企業庁)としても是非ともこのプロジェクトから数多くの100億企業を輩出し、地域経済を活性化させたいはずです。
実現の可能性を示すには経営力があることを示し、組織体制を固め、明確な戦略ストーリーを皆さんのビジネスの素人にも「蓋然性が高そうだ」と思わせるように、分かりやすく示さねばなりません。(蓋然性が高い≒実現の可能性が高い)
波及効果を示すには、まずは自社の賃上げ(この4月は必須でしょう)、そして下請け企業との公平な取引、BCPへの取り組み、女性活躍等、近年に経済産業省が推し進めてきた政策や認証・宣言は事前にすべて取得するくらいの意気込みが必要です。(弊社でほぼ網羅してますので、ノウハウはお伝えできます)加えて成長のストーリーの中に地域の他の企業との連携(取引で可)を織り込むなどの工夫があれば尚、強いと思います。
弊社には工学博士号をもち、数多の補助金を中小企業の立場で取得してきた専門家もおります。(やや案件を抱え過ぎてますので、サポートできるお客様数には限界があります。ご連絡はお早めにお願いします)ニーズがあるかどうかは不明ですが、若い経営者の方で根幹となる戦略ストーリーについて「壁打ち」したいという方がもしもいらっしゃれば、私や経営企画室の境などもお手伝いできることもあるかとは存じます。
1社でも多くのお客様がこの宣言や補助金によって大きく飛躍されることを願ってやみません。