株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【印刷コラム】難しい色の判断

透明フィルム系(透明なシール)やホイル紙に対し、薄い色のPANTONEやDICの特色、カラー印刷のハイライト(明るい色)で指示があった場合に、よくある営業との会話です。

特色は、ベースの色(藍、緑、黄、オレンジ、金赤など)と薄める透明なインクのメジュームを混ぜて作成します。薄い色はメジュームが多めに入るイメージです。

墨、金、銀、白以外の色は透明感があるため、掛け合わせることができます。

カラー印刷はこの特性を用い、シアン、マゼンタ、黄と補色の墨のインクを使って様々な色を表現する技法です。PANTONEやDICの色見本チップは、白い紙の上にインクを乗せています。白地の紙に光が反射して色が見えています。紙が透明だと光が反対側に抜け、貼る容器の色の影響も受けるため色が薄く見えるのです。

透明な原紙やホイル紙でも、薄い色を見やすくするためには、以下の3つの方法があります。

1.インクのに白を網点で引く
30%の部分だけ網点を引くと70%の面積は透けるイメージ。インクの下の白が光を反射するので色が見えやすくなります。

2.メジュームの色を減らして濃い色を印刷する

3.メジュームの代わりに、一部に白を混ぜる

この透け感は、言葉では伝えにくいので、いつも迷ってしまいます。印刷の知識や技術を後進に教える「伝え方」も毎日の積み重ねが大切です。

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