株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【印刷コラム】文字を目立させたい?

先日、営業からこんな質問を受けました。

「墨(すみ)」とは、黒インクのこと。印刷業界での呼び名です。

和紙などに印刷するとインキが紙に浸透し墨などの色目が薄くなってしまいます。そのため、しっかりとした筆文字などを出したい場合に、箔押しによる黒の表現「墨箔」を使用することが多々あります。そこで、以下の質問をしました。

コードボールには黒は濃い色で印刷できるので、墨箔との見分けはしにくいです。また次の欠点があります。

そこでコートボールのパッケージの墨文字を目立たせる方法として次の方法を考えました。

こう考えていくとどれも光沢等の差を意識した手法が多いなと改めて気づきました。それらの話をすると営業から「エンボス(浮き出す)やデボス(凹ます)はどうですか?」との質問がありました。エンボス・デボスは光の影により差を出すので影が目立たないデザインだと効果が薄くなります。

ちなみに、私が過去に一番驚いたのは6の手法です。サイジング箔は、箔版に工夫するので初回経費は高いですが、箔フィルムや機械は同条件で出来るのでリピート時の価格は通常の箔押しと同じになります。しかし、通常の箔は、売り場では光が紙に強く当たると同化します。一方、サイジング箔は色々な角度に光を反射するために、どの角度からでも文字が目立ちました。

タイトルやアピール部分を目立たせるというのは商品販売において重要なので、日々、新たな手法はないか探しています。