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お知らせ2022/09/10

【連載企画】技能五輪世界一への道(第4回)「トレーニングで各地を飛び回り国際大会に集中」

823日に発刊された印刷マンガ「刷ったもんだ!(第7巻)」(講談社)では、登場人物の桃川くんが、会社の代表として「全日本職人技能チャンピオンシップ印刷部門」に出場することが決まり、大会に向けたトレーニングを開始する様子が描かれていました。おそらく桃川くんは、この後、国内大会を勝ち抜いて国際大会に出場するのでは、と予測しています。

https://morning.kodansha.co.jp/c/suttamonda.html

マンガにあった「全日本職人技能チャンピオンシップ印刷部門」は、現実で言うところの「技能五輪(印刷部門)国内大会」に相当する大会だと思われます。おそらく規模の大きな印刷会社では、ここで描かれているように社内選考を経て大会に出場する選手が決まるのだと思いますが、当社(丸信)の場合は、対象者が甲斐田光(技能五輪日本代表)しかいなかったというのが実情でした。

技能五輪は22歳以下という年齢制限に加え、印刷機の中では習熟が難しいとされるオフセット印刷機の経験が必要で、さらに通常業務を行いながら大会向けのトレーニングを積む必要があります。当社のような中小印刷会社では、これまで対象となる人物が皆無でした。その常識を覆して、若くしてオフセット印刷機を習熟し、国内大会に出場し日本代表の座を勝ち取ったのだから、改めて甲斐田光はいろんな観点からすごいと思います。

さて、技能五輪国際大会本番まで、あと1か月に迫ってきました。この連載ももっと内容を濃くして詳報をお届けしたいところですが、上司の手島忠治(副工場長)とともに実は社内でなかなかつかまえることができません。

昨日にようやく会社に戻ってきたところを直撃しましたが、昨日までは大分県の印刷会社で印刷機の講習があり、本日からは大阪へ飛び、また別の会社でトレーニング。さらに、その足で東京に向かい、9/14に行われる印刷業界団体の式典で、技能五輪国際大会の壮行会に出席する予定です。なかなか多忙を極めています。

世界4位の実績を持つ早瀬真夏さん(亜細亜印刷)からもご指導いただきました。

 

ちなみに、国内大会では通常業務をこなしながら空き時間にトレーニングを行ってきましたが、国際大会を1か月後に控えたいま、甲斐田は通常業務から外れて、ほぼすべての時間を国際大会に向けたトレーニングに費やしていて、場合によっては土日も練習に励んでいます。そんなスケジュールを聞くだけで精一杯でしたが、ひとまず「順調です!」とのことでした。少し安心です。

ところで、「刷ったもんだ!」は全7巻が発刊されていますが、印刷業界で働く方にとってはとても面白いマンガだと思います。実は、ここだけの話、数か月前に7巻の内容に関して取材を受けました。また、他の印刷会社のトレーニングにも度々、取材にお越しいただこともあります。そんなご縁もありますが、タイミング的に当社の甲斐田とマンガの桃川くんが、いずれも大会に向けたトレーニングを行っている時期なので、どちらもその行方が気になるところです。(つづく)

©講談社

 

※過去記事

【連載企画】技能五輪世界一への道(第3回)「多様な競技内容と通常業務の関連性」

【連載企画】技能五輪世界一への道(第2回)「大会中止の報、それでもトレーニング再開の理由」

【連載企画】技能五輪世界一への道(第1回)「勝敗を左右する社内の協力体制」