株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【印刷コラム】すごい箱

pxある箱の見積もり依頼を受けた時のことです。ご依頼を受けたあと、まずは、その箱がどのように作られているかを予測します。

簡単に工程を説明すると、「❶金ツヤの紙に印刷機でカラー4色+金を印刷→❷箔押し機で白箔→❸PP貼り→❹シルクで厚盛り→❺箔押し機で浮出しエンボス→❻トムソンで抜き→❼グルアーで貼り」となります。
数量は多くないとのことで、「めちゃくちゃ高くなる…どうしよ~」と悩みました。
そこで考えたのが次の方法です。

これで工程は、「❶印刷機で白+カラー4色を印刷→❷PP貼り→❸箔押し機で浮出しエンボス→❹トムソンで抜き→❺グルアーで貼り」となり、見た目はさほど変わらずに、納期もコストも4割位カットできます。

金ホイル紙や金蒸着紙を「銀ホイル+印刷」にすると白が綺麗に再現できるので、私は好きです。また、この技法を使うことで、色々な色箔のような表現も可能になり、おススメです。金箔、銀箔、赤箔、白箔とすると箔押し機の通し回数が増えますが、この方法だと箔押し機自体を使いません。

シルバーの紙に、白+色で通常の紙に印刷したイメージ、色を印刷すれば箔のようなイメージに仕上がります。さらに、擬似エンボスを使ってマット調とグロス調の加工を施せば、一つの箱の中に多彩な表現が加わります。色々な箱との出会いは楽しいです。感謝です。

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