株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年のご愛顧、ご厚情に深く感謝申し上げますとともに本年も旧倍のご指導、ご鞭撻を伏してお願い申し上げます。

昨年は前半から秋口まで、コロナに翻弄されながら、その後、緊急事態宣言の解除とともに後半は薄日を感じることができました。ただ一方で日本以外の国では感染者がまだ多く、オミクロン株という変異株の出現により証券市場も一時動揺しました。不透明で先行きの見えない状態ですが、原油高騰等に起因する様々な価格の上昇は避けられない状況です。中国の電力不足による工場の稼働ストップや、コンテナ不足による国際物流の遅延や物流コストの高騰など、様々な材料の供給不足や価格高騰は続くものと思われます。
包装資材や印刷の分野でも様々な材料や副資材、商品そのものの値上げが続いており、仕入先とも交渉を重ねております。営業にもお客様の立場に立ったご提案を行うよう指示しております。

それでも、誠に心苦しいのですが、今後一部製品や商品の値上げをお願いせざるを得ない状況です。何卒ご理解の程、お願い申し上げます。
さて、一方で本格的な経済活動の回復により人手不足の問題が再燃し、景気浮揚の足かせになることは確実だと思います。そもそも人口減少(特に労働人口)はこの国が抱える問題の一丁目一番地です。直近では外国人実習生がコロナで新規入国できず、お困りの企業様も多いものと拝察致します。仮にコロナが収まって往来が自由になったとしても、「技能実習生」という建て付けでは韓国などの隣国に採り負ける可能性もあります。
政府は本年にも制度を見直しする模様で事実上の移民政策をOKにするものと思われます。

いずれにしても全てを外国人で補える訳ではありませんので、賃金等の待遇や福利厚生の充実などで会社への就労の魅力をアップしながらも、DX化や自動化、省力化投資に力を入れてより少ない人数で経営できるように改善していくしかありません。

新年早々暗い話ばかりするのは本意ではありません。
昨年末に「ひふみ投信」等のファンドを運営しているレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長の講演を拝聴しました。お題は「おいしい日本」でした。グルメの話ではありません。このような問題山積の国だからこそ、チャンスがいっぱいだというお話です。「社会の穴」を見つけてその穴を埋めるビジネスを展開すればチャンスだらけですよと。

空き家に住み放題サービスを展開しているスタートアップ等様々な事例を解説頂きました。
リクルート社の社内新事業コンテストも社会やお客様の「不」を解消する軸で構築されたビジネスがほとんどと聞きました。このような厳しい経済環境ですが、だからこそ今後、様々な「穴」や「不」が出現する。それらを埋めるビジネスチャンスは無限にあるのだと理解し、元気を頂きました。

皆様がそのようなチャレンジを行われる際に、側でお役に立てますよう、我々も今まで以上に精進して参る所存です。
何なりとお気軽にお声掛け頂きますようお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様、そしてご家族がどうか健やかで、良い一年を過ごされることを心より祈念申し上げます。

一覧に戻る