株式会社丸信

三方よし通信

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【印刷コラム】耐水紙を安定供給したい!

耐水紙とは水や湿気に強い特性を持たせた紙を指します。耐水紙を作っているメーカーが少なく、他の印刷会社も含めて需要が増えると欠品するという問題が以前よりありましたので、耐水紙の安定供給は長年の検討課題でした。メーカー在庫がなくなると

というお伺いをしなければなりませんでした。

一般的な紙は、水に弱いという欠点があります。水産物など傷みやすい食品で大型の冷蔵庫・冷凍庫で保管されるパッケージは、その温度差により結露が起こり、結露により箱が水分を吸って柔くなってしまいます。そうするとパッケージとしての美観を損ない、保護の役割も弱くなります。そのような時に、お勧めするのが耐水紙です。

余談ですが、アイスクリームの箱は結露が外側にしか起こらないため、外側だけに耐水性を持たせるニスを使用することが多いです。耐水紙は箱、外部、内部ともに湿度の影響を受ける製品のパッケージに最適な紙になります。よくよく調べると耐水紙は北海道での流通が多いことがわかりました。そこで原紙メーカーと交渉です。

「北海道だけでなく九州でも水産物や明太子、馬刺しなど耐水紙に向く食品は多いです。九州にも耐水紙の在庫をして欲しい」

メーカー、紙の卸商を巻き込んだ打ち合わせを行い、『OK フレーズ耐水』という紙を九州にも在庫することになりました。『OKフレーズ耐水』は徳島の雄大な自然の中で管理された森林から伐採された木材を使って製造されたバージンパルプを100% 使用したFSC® の認証紙です。
古紙を含まないことにより化学物質や金属のコンタミネーション(意図しない混入)のリスクも少なく、美粧性や品質の安定性に優れています。

使用用途としては

など色々な可能性がある紙です。冷蔵庫の湿度や、箱詰めする際の環境なども関係があります。

協力してくれた原紙メーカー様、紙の代理店様に感謝しつつ、今後、どのような用途で使用されるか楽しみです。