株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【印刷コラム】『色合わせ』と『好み合わせ』

印刷する日に現場に赴き、色などを確認する”印刷立ち合い”では、最初に営業から指示が回ってきた「色見本」に色を合わせて印刷をします。


しかし、刷り上がった印刷物を手にしたお客さまが『どうしよう?』と、迷った感じになる場面があります。
こちらも不安になり、『イメージが違いますか?』と尋ねると、以下のようなご要望をいただく場合があります。

・背景の色は真っ赤な夕日をイメージしたのでもっと夕日っぽい色にしたい
・深海をイメージした真っ黒だが、日が当たると青いイメージの色にしたい
・青い瓶に貼った状態で、ラベルの色が色見本のようにしてほしい
・3種類の色見本から一番立体感があるものを選んだので、もっと立体感が出るようにして欲しい

これらのほとんどは、色見本だけでは再現できないご要望です。
そこで、大事にしているのが「好み合わせ」です。

「好み合わせ」とは、お客さまの思い描いているイメージに寄せることです。

結果、お客様から、「イメージ通りなので、残りは立ち合いでなくてお任せします!」や「思っていたより良い仕上がりだ」と言っていただければ『好み合わせ』は成功です。お客様と一緒に製品イメージを作るという機会は、楽しいし非常に勉強になります。
「お客様の好み」に合わせられるように成長したいなと常日頃から思いながら印刷の仕事に向き合っています。