株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】新年のご挨拶

旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
本年も旧に倍するご愛顧、ご指導を賜りたく伏してお願い申し上げます。

昨年はコロナ禍が明け、本格的なアフターコロナ時代の幕開けとなりました。
円安の影響もあってか、外国人観光客もコロナ前を時には超えるくらいあり、大都市圏や主要観光地ではオーバーツーリズムが問題になりました。
世界中に輸出を行うような大企業や金利上昇局面を迎えた金融機関を中心に過去最高益を上げる企業も少なくなく、税収の上振れを如何に国民に返すかも議論となりました。株価も約30年ぶりの高値となっています。
一方で内需中心の我々中小企業にとりましては、原材料のインフレにより、原価が上がり、価格転嫁も儘ならない状況です。最低賃金も連続して大幅上昇し、大企業を中心として名目賃金は増えていますが、インフレには追い付かず、実質賃金はマイナスが続いています。これが小売店での買上げ点数の減少につながり、弊社でもあらゆる商品や製品の数量が下がったままです。直近( 12月11日現在)はやや円高に振れたものの、紛争も続いており、インフレ等の状況は今年も続くものと覚悟しております。

このような環境下で、ものづくりに携わる企業として人手不足が深刻化しているのを実感しています。これまで長きに渡って卒業生を送り出してもらった高校(2校)からの応募がゼロになりました。校長先生にお話をお伺いすると、そもそも就職希望者が減っている中で、企業からの求人が激増しているそうです。実に倍率3 0 倍以上、一人の生徒が30社〜40社から1 社を選ぶ状況のようです。待遇を含め我々自身も変わらないと人を雇えない時代が本格的に到来したのです。我々も採用のご支援でも皆さまに貢献できるようさらに努力して参る所存です。
また、昨年後半から新たなお役立ち(ソリューション)の準備に取り掛かりました。それは輸出のご支援です。既にコンサル契約や新たな人材(輸出の経験者)を採用しました。
今年の後半には皆さまにお役立ちできるよう準備を進めています。いずれにしましても厳しい環境が長く続くと覚悟し、そんな中でも真にお客様のお役に立てる企業として認識してもらえるよう努力を続ける所存です。

どうぞ厳しいご意見を賜りたくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様、そしてご家族のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

2024年元日